眠れない時の薬はあるのか?ドラッグストアか?心療内科か?

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今日もいつもの睡眠不足...

ピンと来たあなたはおっさんです。

今回は睡眠改善薬や睡眠薬について紹介します。

 

目次

医療機関で処方される薬

医療用医薬品については「抱水クロラール→バルビタール系→ベンゾジアゼピン系→非ベンゾジアゼピン系→メラトニン受容体作動薬→オレキシン受容体遮断薬」と副作用が少なくなってきた歴史があります。ここ数年で不眠症治療は大きく変わってきています。数年前、不眠症治療の前線にいたベンゾジアゼピン系も今では悪者扱いです。

 医薬品の選択基準、効果、副作用など個人ごとに違ってきますので、これ以上は述べないようにします。実際に接する医師、薬剤師からの情報を大事にしましょう。

ドラッグストアで買える薬

ジフェンヒドラミン塩酸塩50mgが主成分の医薬品

アンミナイトドリエル ドリエルEX リポスミン ネオデイ ドリーミオ

これらが市販されていますが、基本的に同じと考えて良いでしょう。 

古くから抗ヒスタミン薬としてアレルギー症状の改善に用いられてきた副作用を逆に使って、主作用として利用した商品です。その効果には個人差があるように思われます。このため口コミなどは、あてにしない方が良いでしょう。また、この薬は依存性や習慣性はありません。しかし、眠気や眠くなくとも注意力が低下しますので、飲んだ後に動き回ったり、車の運転などはしないようにしましょう。

ウット鎮静剤

【指定第2類医薬品】ウット 12錠

【指定第2類医薬品】ウット 12錠

 

 

ジフェンヒドラミン塩酸塩25mgにブロモバレリル尿素250mgとアリルイソプロピルアセチル尿素150mgが含まれている医薬品です。この二つの成分ですが結構悪名高い。

Wikipediaでもボロクソ。

アリルイソプロピルアセチル尿素 - Wikipedia

ブロムワレリル尿素 - Wikipedia

アリルイソプロピルアセチル尿素については、依存性、出血性紫斑病、固定薬疹、効き目の長さなど副作用が多くあります。他の睡眠薬が発展した現代社会では受け入れられないでしょう。一般用医薬品の教科書でもひっそり商品リストに書かれるだけで、書面の前面には出てきません。米国では出血性紫斑病の原因になるため市販されていません。

ブロムバレリル尿素はアリルイソプロピルアセチル尿素と同様に依存性があります。太宰治が自殺に使おうとした薬で有名です。

薬局製造医薬品

薬局で薬剤師が作る薬局製造医薬品として催眠鎮静薬はあります。当店でも作れるといえば作れるのですが、いまのところは正直作りたくない。ブロムバレリル尿素がその中心になるからです。

なぜ古い薬が売られているのか

医療用医薬品はより安全な医薬品が処方箋医薬品として強く規制され、一方で一般用医薬品は副作用の強い古い薬が依然普通に売られている。制度上、大きなねじれがあります。
当店でも医師の診察を受ける時間が無い、あるいは健康保険に加入していないのでお金が無いといった相談を受けることがあります。睡眠薬を必要とする方は切迫した環境におかれているということはしばしばあります。こういった場合、ブロモバレリル尿素やアリルイソプロピルアセチル尿素も致し方がないのかもしれません。このあたりに需要というか、社会的意義というかあるのかもしれません。
やっぱり売るべきなんだろうか…いや、でも、うーん。とりあえず、売る側も買う側も数量は限定すべきですね。ウットがAmazonでベストセラー(2017年8月時点)ってどうなんでしょう。
メラトニン受容体作動薬やオレキシン受容体遮断薬は発売されて間もないですが、こんな状況ですので、スイッチOTC化されたらなと思います。こういった方の受け皿として。

ドラッグストアで済ますべきか心療内科に受診すべきか

一時的な不眠か、慢性的な「不眠症」なのかがポイントです。つまり病気なのかどうかということです。一時的な不眠とは「精神疾患等病的な原因のない人が経験する一過性の不眠」で、その持続期間は数日間で、一週間を超えない範囲の不眠のことを指します。
整理すると
・精神疾患が無い
・一時的な(2、3日程度でいくらなんで1週間は続かない)
不眠です。
 例えば、
・明日イベントがあって緊張して眠れない場合
・旅行や転勤で一時的に眠れない場合
・仕事が2、3日の繁忙期で夜遅いが何としても寝たい
これらは一般用医薬品が最適です。
むしろ一過性の不眠がトリガーになってストレスや慢性不眠の入り口に立つ可能性があるので、睡眠の処理と仕事のスケジュール管理はセットで上手く対処しておくべきでしょう。
一方、慢性的な不眠に悩んでいるケース。これは医療機関を受診して医師とともに適切な医薬品を選んでいくべきです。

日常生活のポイント

どういった場合であろうが日常生活で注意するポイントは同じです。
健康であっても出来ることからやっておきましょう。
不眠の予防にもつながります。
・寝る4時間前からはカフェインは控える
・夕食は寝る3時間以上前に
・寝る前にテレビ、パソコン、スマホを見ない
・適度な運動で適度に体を疲れさせる
・不眠の不安が不眠につながる
・寝ていようがいまいが起きる時間を同じにして、カーテンを開けて光を入れる
 
※画像はイメージです。